近年、その進化が著しいジャンプロープ。その中で様々な「正解」の軸が生まれてきた。
ここではシーンで活躍する人物たちに、その「哲学」をアウトプットしていただく新企画。
初回はダブルダッチスクール「DDFAM」の指導者を務め、教え子を数多く世界の舞台に輩出するKO-SUKE。
エンターテイメント性あふれるパフォーマンスと、生徒たちの“大人顔負け”の表現力で圧倒的な成績を収めてきた。
今回、そんな彼が語るのは「フュージョン」論。
そもそもフュージョンって? そこにおける“高得点”の極意とは?
日本ダブルダッチシーンにおいて、1番愛されて熱狂するプレイヤーが多く存在している種目”フュージョン”。
日本ダブルダッチシーンの進化はフュージョンと共に歩んできたと言っても過言ではありません。
また、今年でフュージョン種目の代表格となるビッグコンテンツDOUBLE DUTCH DELIGHTが20周年を迎えました。
そこで、長年日本で愛され独自の進化を遂げてきた”フュージョン種目”について、自分なりのフュージョンとは何かを書いてみたいと思います。
フュージョン種目の正体
まずはフュージョン種目とは
『音楽を融合したダブルダッチパフォーマンス』
と、ルールに記載があります。
ここから更に噛み砕いていきます。
辞書で”融合”を調べると、
『とけて合わさり1つになること』と書いてあります。
つまり言い換えるとこうなります。
『ダブルダッチと音楽がとけて合わさり1つになること』
さらに、
『合わさって1つになる』とは具体的にどうゆうことか?って話になりますよね?
僕なりの解釈はこうです。
音楽は耳で聴くもの。つまり聴覚で認識します。
ダブルダッチの動きは目で見るもの。つまり視覚で認識します。
要するに、
音楽は聴覚、ダブルダッチは視覚で観客は認識します。
そして、この聴覚と視覚で認識する時に、耳で聴いている音楽と、目でみているダブルダッチの動きがとけて1つに合わさった時、それがフュージョンしている!と言うことです。

ここから更に深堀ります。
観客目線で、音楽とダブルダッチが1つに合わさる時ってどんな時かと言うと、『伝わった』時です。
この音楽だからこのダブルダッチの動きをしているんや!と聴覚と視覚で納得させて伝わった時。
それが観客に伝わると歓声に変わったり、惹きつけたり、心を動かすことになると思ってます。
逆に言うと、観客に伝わっていない時はフュージョンできてないと考えても良いかもしれません。
ですので、俺なりのフュージョンの正体は、
[耳で聴く音楽]と[目で見るダブルダッチのうごき]が1つに合わさり、観客に伝わること。
フュージョン=伝える
と僕は考えてます。
フュージョンの高得点は多様
フュージョンは、大会において何が高得点につながるのでしょうか?
まずはルールから見つめ直していきましょう!
今回はダブルダッチデライトを元に考えていきます。
競技は技ごとに点数がつくのに対し、
フュージョンは項目に点数がつきます。
ダブルダッチデライトの場合、
①技術力
②構成力
③表現力
④オリジナリティー
⑤完成度
以上の5項目で点数がつきます。
この項目を見ると、よく忘れられてしまうのですが、この項目の前に、大前提としてフュージョンしていなければなりません。
つまり、フュージョンをしているテイでこの5項目を審査します。
フュージョンの審査基準は競技に比べて多様です。
もっと言うならば高得点がつく要因も多様です。
ただ難易度の高い技が高得点に繋がるわけではないのです。
逆に言うと、難易度の高い技じゃなくても高得点がつく要因はたくさんあります。
よく、
『俺らのチームの方が難しいことしてるのに、何であんなに簡単なパフォーマンスしてるところに負けたんや。』
みたいな声を聞きます。
それはそもそもフュージョンを理解していないか、この多様性に気がついていないって事です。

ダブルダッチはスポーツとしてもエンターテインメントとしても捉えられる、ちょっと特殊な性質を持ってます。
ダブルダッチをスポーツ的視点ばかりで見てしまうと、フュージョン種目においては落とし穴にハマります。
フュージョン種目とは何か?
ルールは何か?
これを理解して、自分たちが伝えたいモノをしっかり観客に伝えられるように。
あの手この手を使い観客を楽しませて、飽きさせず、心を動かすパフォーマンスをする事が大切です。
最後に
日本独自の発展を遂げたフュージョン種目は、今もなお進化し続けています。
しかし、どれだけ進化をしてもフュージョン種目の根底は変わりません。
自分たちの大切にしている信念を
ダブルダッチと音楽に融合させて
観客やジャッジに伝える。
これが何よりも大切だと考えてます。

KO-SUKE

